オンライン診療が無料で使えるアプリ5選｜使い方・対象サービス・注意点を解説！

通院せずに医師の診察が受けられる「オンライン診療」。なかには初回無料やアプリ使用料無料で使えるものも登場し、忙しい方や通院が困難な方にとって非常に便利な選択肢となっています。

本記事では、無料で使えるオンライン診療アプリ5選とともに、アプリ選びで失敗しないためのポイント、そして無料の範囲や注意点なども解説します。最後には、オンライン診療に関するよくある疑問にも答えます。

オンライン診療アプリは無料で使える？課金の仕組みを正しく理解しよう

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、一気に普及した「オンライン診療」。現在では、通院が難しい高齢者や子育て中の方、仕事が忙しいビジネスパーソンにとって、欠かせない医療サービスの一つとなっています。

そんなオンライン診療ですが、「無料で使えるアプリ」という言葉をよく目にするようになりました。とはいえ、「どこまでが無料で、どこからが有料なのか分かりづらい」「アプリは無料でも診察や薬代が高くつくのでは？」といった疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

この見出しでは、オンライン診療における“無料”の範囲と課金の仕組みを明確にし、納得して利用するためのポイントを解説していきます。

そもそも「オンライン診療アプリが無料」とはどういう意味？

「無料で使えるオンライン診療アプリ」と聞くと、「診察も薬も無料で受けられるのでは？」と思いがちですが、実際には少し違います。

多くの場合、**「アプリの利用自体が無料」**であり、スマートフォンにインストールし、アカウント登録をして医療機関を検索・予約するまでの機能は費用がかかりません。つまり、LINEドクターやCLINICS、curonなどのアプリは、使用料や初期登録費用がかからないという意味で「無料」と表現されています。

ただし、診察を受ける段階になると以下のような費用が発生することが一般的です。

診察料（保険診療・自由診療）
処方箋料
薬代
薬の配送費
決済手数料（クリニックによる）

無料診療は存在する？「初診無料」「キャンペーン無料」などのケース

中には、「初診無料」や「診察料0円キャンペーン」などを実施している医療機関もあります。これは、**自由診療（例：AGA、ED、メディカルダイエットなど）**を提供しているクリニックで多く見られる戦略です。

例として、以下のような形で“実質無料”になることがあります。

初回診療料無料（通常2,000円〜3,000円）
送料無料キャンペーン
診察後に購入した薬の価格に診療料が含まれる（診療料が実質0円）

ただし、こうしたキャンペーンは期間限定やクリニック限定であるため、常に利用できるわけではありません。利用前には、必ず対象クリニックの費用ページやアプリ内で表示される診療ガイドを確認しましょう。

アプリは無料でも診療費用は有料？ケース別に紹介

■ 保険診療の場合

保険診療とは、いわゆる一般的な医療（風邪、生活習慣病、皮膚炎など）で、健康保険証を使って受ける診療です。オンラインであっても、保険の自己負担分（3割・1割など）は発生します。

【例】

診察料：約1,000円〜2,000円前後（症状や診療科目による）
処方箋料・薬代：内容により異なる
薬の配送料：500円〜800円程度（クリニックや配送会社による）

🔗 参考：厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000191990.html

■ 自由診療の場合

自由診療は、保険適用外の診療です。AGAやED治療、ダイエット薬、美容診療などが該当します。こちらは費用が全額自己負担となりますが、「初回無料」や「LINEクーポン適用」などの割引サービスが豊富です。

【例】

AGA初診：0円（キャンペーン適用）、以降3,000円〜5,000円
薬代：月額3,000円〜10,000円（種類による）
配送料：無料または一律500円前後

「オンライン診療は無料」は誤解？利用前に確認すべきチェックリスト

オンライン診療を「無料」で受けられるかを確認する際、以下のチェックリストを活用しましょう。

チェックポイント	内容
アプリ使用料は？	無料か、有料プランありか
診療費の内訳は？	初診料・再診料・薬代の明示
保険適用か？	保険診療か自由診療かの確認
薬の送料は？	配送費が無料か別途かかるか
キャンペーン有無	初回無料・クーポンの有無

こうした確認をすることで、思わぬ費用の発生を防ぎ、安心してオンライン診療を活用できます。

まとめ：アプリ自体は無料が基本、診察や薬の費用に注意しよう

「オンライン診療＝無料」と聞くと、全ての医療サービスがタダで受けられるような印象を持ちがちですが、実際は“アプリの利用”が無料という意味であるケースがほとんどです。

診療費用は診療内容・医療機関・制度によって異なるため、「完全無料で利用したい」と考えている方は、キャンペーン情報や公的支援制度を活用することがポイントです。

【無料あり】オンライン診療アプリおすすめ5選｜手数料・薬の配送も解説

オンライン診療の利用者が増加する中で、「どのアプリを選べばいいか分からない」「本当に無料で使えるの？」と迷う方も少なくありません。実際、アプリ自体は無料でも診察料や薬の費用、配送手数料などはアプリによって異なり、“無料”の内容に違いがあるため注意が必要です。

この見出しでは、無料で使える要素があるオンライン診療アプリを5つ厳選し、それぞれの特徴や対応診療科目、薬の配送方法についてわかりやすく解説します。すぐに診察を受けたい方、費用を抑えたい方はぜひ参考にしてください。

1. LINEドクター｜使い慣れたLINEから予約・診察が可能

LINEドクターは、日常的に使うLINEアプリ内から簡単にオンライン診療を受けられるサービスです。アプリインストール不要・登録無料で、普段のLINEアカウントから医療機関を検索し、診療予約が可能です。

【無料ポイント】

アプリのダウンロード・利用無料
一部医療機関では「初診無料」キャンペーンを実施
LINEクーポンで割引も可能

【診療科目】

内科、皮膚科、婦人科、自由診療（AGA・EDなど）

【薬の配送】

自宅配送あり（処方箋送付→薬局から発送）
対面受け取り希望なら薬局受け取りも可

🔗 LINEドクター公式サイト

2. CLINICS（クリニクス）｜多機能＆診療予約がしやすい人気アプリ

CLINICS（クリニクス）は、国内で多くの医療機関に採用されているオンライン診療アプリの代表格です。使いやすさとサポート体制が整っており、特に自由診療における「初診無料」対応クリニックが多いのが特徴です。

【無料ポイント】

アプリ利用・予約無料
自由診療系で初診無料の医療機関が多数掲載
薬の送料もクリニックによっては無料対応あり

【診療科目】

内科、皮膚科、産婦人科、メンタルヘルス、AGA、EDなど

【薬の配送】

全国対応の宅配可
薬局受け取りやオンライン服薬指導にも対応

🔗 CLINICS公式サイト

3. curon（クロン）｜通院困難者向けの診療継続支援に特化

**curon（クロン）**は、特に慢性疾患や生活習慣病などで継続的な通院が必要な人に向いているアプリです。全国5000以上の医療機関が導入しており、診療記録やバイタルデータとの連携機能もあり、医師との長期的な信頼関係を築きやすい仕様となっています。

【無料ポイント】

アプリ利用料無料
医療機関によっては初診無料・薬配送無料キャンペーンあり
薬の受け取りもスマホ上で完結

【診療科目】

内科、生活習慣病、精神科、アレルギー科、自由診療など

【薬の配送】

自宅配送に対応（追跡番号あり）
再診時の定期配送にも対応

🔗 curon公式サイト

4. SOKUYAKU（ソクヤク）｜今すぐ診察したい方に最適！即時対応型アプリ

SOKUYAKUは、予約不要で「今すぐ診察できる医師」を見つけられるオンライン診療アプリです。診療科目も幅広く、当日中に薬を受け取りたい方に便利です。時間が限られている方や急な体調不良時にも対応できます。

【無料ポイント】

アプリ利用・検索無料
診察料が0円の医療機関も掲載（自由診療中心）
初診でも即時受付が可能

【診療科目】

総合内科、発熱外来、皮膚科、産婦人科、精神科など

【薬の配送】

全国配送対応（当日出荷あり）
一部医療機関では配送料も無料

🔗 SOKUYAKU公式サイト

5. ファストドクター｜夜間・休日のオンライン診療＆往診対応も

ファストドクターは、夜間や休日などの診療時間外でも医師に相談できるアプリで、子どもや高齢者の救急相談に特化した設計になっています。自治体との連携で、一部地域では自己負担0円でオンライン診療や往診が可能です。

【無料ポイント】

利用無料
自治体の医療費助成対象であれば診療・往診が無料に
LINE連携でスムーズに診察が受けられる

【診療科目】

総合診療、小児科、内科、夜間急病対応

【薬の配送】

自宅配送対応（当日発送あり）
往診時の薬処方も可能

🔗 ファストドクター公式サイト

無料アプリでも“診療費”は要確認！条件に合ったサービスを選ぼう

今回ご紹介した5つのオンライン診療アプリは、いずれも無料で利用開始できる信頼性の高いサービスです。ただし、「診療費がかからない＝全て無料」ではなく、薬代・配送料・診察料などが発生することがあります。

そのため、アプリ選びの際は以下の点をチェックしましょう：

初診無料キャンペーンの有無
診療科目と対応エリア
薬の配送スピードと料金
保険診療／自由診療どちらに該当するか

これらを把握することで、費用を抑えつつも、自分に最適なオンライン診療体験を実現できます。

無料で使いたい人必見！アプリ選びで見るべき3つのポイント

オンライン診療アプリを使いたいと思ったとき、最も気になるのが「どこまで無料で使えるのか」「どのアプリが自分に合っているか」という点です。スマートフォンにアプリを入れても、いざ使おうとしたら思わぬ費用が発生した、使いづらくて結局断念した、といった声も少なくありません。

ここでは、「できるだけ無料で使いたい」という人に向けて、オンライン診療アプリを選ぶ際に確認すべき3つの重要なポイントを解説します。これからアプリを選ぶ方、あるいは見直したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

1. 操作性と対応端末｜誰でも直感的に使えるかどうかが重要

まず最初のポイントは、アプリの使いやすさ＝操作性です。

特に高齢の方や、スマホに不慣れな人が使う場合、画面構成やボタンの配置、予約までの導線がわかりやすくなっているかは非常に重要です。アプリが使いづらいと、診察予約までに手間がかかり、ストレスになってしまいます。

操作性のチェックポイント

予約までのステップが「3つ以内」で完結するか
大きめのボタンやフォントが使用されているか
サポート（チャット・電話相談）があるか
スマホだけで完結できるか（パソコン専用だと不便）

たとえば、「LINEドクター」は、普段使っているLINEアプリの中で完結するため、新しいアプリをインストールせずに使える点が高評価。また、「CLINICS」や「curon」もアカウント登録から診療予約までの導線が明快で、医療機関を条件で検索しやすくなっています。

**スマホ対応は必須条件。**外出先でも簡単に使えるよう、Android/iOS両方に対応しているアプリを選ぶことも忘れずに。

2. オンライン問診への対応可否｜診療前の時間短縮になる機能に注目

2つ目のポイントは、オンライン問診機能があるかどうかです。

オンライン診療では、時間が限られているため、当日の診察時間を有効活用するには事前の問診（オンライン問診）が非常に重要です。

オンライン問診に対応しているメリット

事前に症状や既往歴を伝えられるため、診察時間が短くても効率的
医師が事前に患者情報を把握し、適切なアドバイスができる
タイピングが苦手な方でも、チェック形式の問診なら簡単に回答可能
初診と再診の問診内容を分けて入力できるものもある

たとえば、「CLINICS」はオンライン問診票を診療前に記入できるため、スムーズなやり取りが可能です。「SOKUYAKU」も、診療直前に簡単なヒアリング項目に答えるだけで事前準備が整います。

事前問診に対応しているかどうかは、診療の質と時間効率を大きく左右するため、必ずチェックしましょう。

3. 薬の処方方法と配送形態｜費用と利便性のバランスがカギ

3つ目のポイントは、薬の処方方法と配送の仕組みです。

「薬の受け取り」はオンライン診療の最大のメリットのひとつですが、アプリやクリニックによっては以下のように対応が大きく異なります。

主な薬の受け取り方法

方法	特徴	メリット・注意点
院外処方（処方箋を送付）	処方箋を自宅に郵送→薬局へ持参	時間がかかるが薬局の選択自由
ワンストップ対応（薬局と連携）	医療機関が連携薬局に処方情報を送信し、薬を直接配送	診察→支払い→配送まで一括で完結
アプリ連携型薬局（配達専門）	アプリ提携の薬局が即日配送	一部の地域で即日・翌日対応可能（ただし有料の場合あり）

たとえば、「curon」や「ファストドクター」は、ワンストップ対応や**夜間配送にも対応している薬局と連携しており、処方薬を迅速に届けてもらうことができます。

また、「薬の送料が無料になるかどうか」も重要な選定基準です。薬代が安くても送料が高いと、結果的に高額になることがあります。

🔗 参考：厚生労働省「オンライン診療での服薬指導ガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/content/000822406.pdf

番外編：無料の条件や自治体助成の有無もチェックしよう

「無料アプリ」といっても、診察費用や薬代が完全に無料になるかどうかは別問題です。

以下のような場合には、無料または実質無料でオンライン診療を利用できることがあります。

自治体（例：東京都、大阪府など）の助成制度対象
自由診療クリニックが「初回無料キャンペーン」を実施中
企業の健康保険組合との提携アプリ
生活保護世帯、乳幼児医療証保持者は医療費自己負担なし

オンライン診療アプリの公式サイトや、各自治体の福祉保健課のホームページで確認してみましょう。

🔗 例：東京都「オンライン診療等活用支援事業」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/telemedicine.html

無料で使いたい人必見！対象者・条件・活用例を紹介

「オンライン診療を無料で使いたい」と考えても、誰でも常に完全無料で利用できるわけではありません。しかし、特定の条件に該当すれば、実質無料または一部補助によって診察料や薬代、送料までカバーされることがあります。

この見出しでは、無料でオンライン診療を受けられる対象者や条件、そして実際に無料で使われている活用事例について詳しくご紹介します。ご自身が該当するか確認し、ムダなく医療サービスを活用しましょう。

無料になるのはどんな人？4つの主な対象者とは

まず、無料または実質無料でオンライン診療を受けられるのは、以下のような制度・条件を満たしている人が主な対象です。

① 自治体の医療費助成対象者（子ども・高齢者・ひとり親家庭など）

地方自治体では、子ども医療費助成・高齢者医療費助成・母子家庭医療費助成などの制度を設けており、オンライン診療でも助成対象となることが増えています。

例：

東京都…中学生以下は自己負担なし（一部地域）
大阪市…18歳未満まで通院自己負担ゼロ
名古屋市…子育て家庭へ医療助成あり

🔗 東京都の医療費助成制度まとめ（福祉保健局）

② 生活保護受給者（医療扶助の対象）

生活保護を受けている方は、通院・入院などの医療費がすべて医療扶助の対象となります。オンライン診療も、保険診療内であれば医療券の対象となるケースが多く、無料で利用可能です。

※事前に福祉事務所へ確認が必要ですが、対象クリニックの指定を受けていれば、薬の配送も無料になる場合があります。

③ 企業の健康保険や福利厚生サービス利用者

大企業やIT企業などでは、オンライン診療サービスと提携し、従業員に無料または割引価格での診療機会を提供していることがあります。たとえば、福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」や「リロクラブ」などに加入している企業は、特定のオンライン診療を定額または無料で提供しています。

🔗 参考：ベネフィット・ステーション医療・健康支援サービス

④ 医療機関のキャンペーン対象者（初回限定など）

自由診療を提供しているオンラインクリニックでは、以下のようなキャンペーンを実施することがあります。

「初回診療料無料」
「初回送料・薬代無料」
「LINE登録者限定クーポン配布」

たとえば、ED治療・AGA治療・ダイエット薬処方などを行うクリニックでは、初回のハードルを下げる目的で無料診療を導入している例が多くあります。

実際の活用例｜オンライン診療を無料で使っている人たち

では、どのようにオンライン診療を無料で活用しているのでしょうか？以下に、実際の使用事例を紹介します。

【ケース①】小学生の子どもの発熱で「LINEドクター」を活用（東京都）

都内在住の30代女性。夜間に小学生の子どもが発熱し、かかりつけの小児科が閉まっていたため、LINEドクターを通じて夜間対応可能な医師に相談。東京都の「子ども医療費助成制度」を活用し、診察料は無料。医師からは翌日近隣の薬局で薬を受け取るよう指示があり、処方箋をLINEで共有。

→ アプリ利用・診察・薬の受け取りすべて無料で完結

【ケース②】ED治療を「CLINICS」で初診無料キャンペーンで受診

20代男性がEDの相談をオンラインで行いたくてCLINICSを利用。自由診療クリニックで実施していた**「初回診察料無料＋初月薬代無料キャンペーン」**を利用し、スマホ上で診察を受け、薬は自宅に宅配で届く。

→ 初診無料＋薬代0円＋送料無料で費用ゼロ

【ケース③】ひとり親世帯で「ファストドクター」の夜間診療を活用（大阪）

40代の母親が子どもの発熱時に「ファストドクター」を利用。大阪市の医療費助成制度により診療費は無料。しかも、往診により医師が自宅まで訪問し、当日に薬も処方された。

→ オンライン受付＋往診＋処方薬がすべて無料

無料で使える条件を確認するには？

無料の条件は、アプリごと・クリニックごと・自治体ごとに異なります。以下の3つの方法で確認するのがおすすめです。

① アプリ公式サイトやFAQを確認

例：

CLINICS よくある質問
LINEドクター料金ガイド

② お住まいの自治体の福祉・健康課に問い合わせ

「○○市　オンライン診療　医療費助成」と検索するか、各市役所の医療福祉ページを確認すると、助成対象年齢や条件、申請方法などが掲載されています。

③ クリニックの診療ガイドを事前確認

オンライン診療は、予約時や診察前に料金が表示される仕組みが多いため、予約画面で費用項目（診察料・送料・薬代）を確認することが可能です。中には「初診：0円」「送料：無料」のマークが表示されているアプリもあります。

オンライン診療アプリに関するよくある3つの質問

オンライン診療アプリはとても便利なツールですが、初めて使う人にとっては不安も多いものです。「診察ってどう進むの？」「何の病気なら診てもらえるの？」「安全性は大丈夫？」といった疑問が、実際に多く寄せられています。

この見出しでは、オンライン診療アプリに関してよくある代表的な質問3つを取り上げて、わかりやすく回答していきます。これを読めば、オンライン診療に対する不安が減り、安心して使えるようになるはずです。

【質問1】オンライン診療と相性がいい疾患とは？

オンライン診療には向き・不向きがあります。すべての症状や病気に対応できるわけではありません。以下に、オンライン診療と相性の良い疾患・分野を具体的に紹介します。

● 相性が良いとされる症状・疾患

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病
花粉症や軽度の喘息など、慢性アレルギー疾患
ニキビや湿疹、アトピーなどの皮膚症状
軽度の風邪症状、のどの痛み、発熱（コロナ対策含む）
便秘や胃の不快感などの消化器系の軽症
AGA（男性型脱毛症）やEDなどの自由診療領域
精神科・心療内科の経過観察（軽度のうつ、不眠など）

これらは視診や問診中心で診療できるケースが多く、オンライン診療に向いています。

一方で、**外科的な処置が必要な疾患や、検査が必須な疾患（CT、レントゲン、血液検査が必要なもの）**は、原則として対面診療が推奨されます。

🔗 参考：厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」

【質問2】オンライン診療サービスのおおまかな流れは？

「診察ってどう進むの？」という疑問も多いです。アプリによって細かな流れに違いはありますが、一般的なオンライン診療の流れは以下の通りです。

一般的なオンライン診療の流れ（初診の場合）

アプリダウンロードと会員登録
氏名・生年月日・連絡先・保険証などを入力。
医療機関の検索・予約
地域や症状、診療科目から希望するクリニックを選択。
問診フォームへの入力
事前に体調や既往歴、現在の症状を記入（所要5分ほど）。
ビデオ通話による診察（5～10分程度）
医師が症状を確認し、必要に応じて処方内容を決定。
支払い手続き（クレジットカード・後払い対応など）
アプリ内で決済できるため、対面での手続きは不要。
処方薬の配送または処方箋の受け取り
自宅配送や薬局での受け取りを選択可能。

この流れはとてもシンプルで、病院に行くよりも手軽に完結できるのが魅力です。アプリによっては、診察後の薬の配送状況まで追跡できるものもあります。

【質問3】オンライン診療の目的や安全性はどうなってるの？

「オンラインって安全？本当に医療として信頼できるの？」という疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、安全性と制度的な背景について解説します。

● オンライン診療の目的（総務省・厚労省より）

総務省と厚生労働省が示すオンライン診療の主な目的は、以下の3つです。

日常的な健康情報を医師が把握し、医療の質を高めること
医療が必要な人に対し、タイミングよく医療機会を提供すること
患者が治療に主体的に関わることで、継続率や改善を高めること

このように、オンライン診療は「簡単に済ませる手段」ではなく、医療機会の拡大と質の向上を目的とした仕組みであることが明確に定義されています。

🔗 参考：総務省「遠隔医療モデル参考書」

● 安全性と制度面での対応

オンライン診療は、医師法・医療法に則って実施されている正規の医療行為です。
使用されるビデオ通話は、暗号化された通信方式を採用（LINEドクター、CLINICS、curonなど）。
本人確認・保険証提出・電子カルテ保存なども、対面診療と同様のルールが適用されます。
初診に関しても、2020年の制度改正で一部オンライン対応が可能になりました（ただし、特例的・条件付きの場合あり）。

オンラインだからといって「適当な診察」ではなく、厚生労働省や医師会のガイドラインに基づいて提供されており、患者側も安心して利用できるよう配慮されています。

まとめ：疑問を解消すれば、オンライン診療はもっと身近になる

オンライン診療アプリを初めて使う人にとっては、いろいろな不安がつきものですが、仕組みを正しく理解すれば、通院と同等の安心感で利用することができます。

今回のまとめ：よくある3つの質問のポイント

質問	回答の要点
オンライン診療と相性の良い病気は？	軽度の内科・皮膚科疾患、慢性病、自由診療（AGAなど）
診療の流れは？	アプリ登録 → 医療機関検索 → 問診 → 診察 → 薬配送の順
安全性や目的は？	厚労省指針に基づいた医療提供。目的は医療の質向上と継続性確保