オンライン診療は詐欺？不安を抱く理由と実際のリスクとは
オンライン診療は、コロナ禍を機に一気に広まった新しい医療の形です。スマートフォンやパソコンを通じて、医師とリモートで診察を行い、処方まで完結できるという手軽さから、多くの人が利用するようになりました。しかし、その一方で「詐欺ではないのか？」「本当に安全なのか？」といった疑念の声も上がっており、利用をためらう方も少なくありません。
こうした不安の背景には、オンライン診療という新しいサービスへの理解不足と、一部で実際に発生しているトラブルの存在があります。本項では、オンライン診療に対する主な不安と、それに対する実際のリスクを明らかにします。
1. なぜ「詐欺ではないか？」という不安が生まれるのか
オンライン診療に対する不安の多くは、以下のような理由から発生しています。
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医師が本当に資格を持っているのか確認できない
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対面での問診がないため、診療の質に不安がある
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診療結果が画面越しで済んでしまい、軽く見えてしまう
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SNS広告やインフルエンサーを通じた診療勧誘に不信感を抱く
特に、高齢者層やデジタルツールに慣れていない方にとっては、「顔を見たこともない人が医者だと言っている」という状況自体が不安要素になります。また、匿名性の高いネット社会において、なりすましや詐欺のリスクを警戒するのは当然のことと言えるでしょう。
2. 実際に発生している詐欺まがいのトラブルとは？
国民生活センターには、オンライン診療に関するさまざまな相談が寄せられています。特に、ダイエットや美容など自由診療の分野において、次のような問題が多く見られます。
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副作用やリスクの説明が不十分なまま、糖尿病治療薬などを処方される
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医師が直接診察していない、または説明が形式的
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定期購入での契約となり、解約や返金が難しい
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広告で「無料」や「試しに」とあったのに、実際は高額な支払いが発生
実際の相談事例として、「処方された薬をよく調べると糖尿病治療薬で副作用が怖くなり、解約しようとしたが初回はキャンセル不可と言われた」「診療時に説明された内容と異なる契約が成立していた」というものもあります。
国民生活センターによる注意喚起（2023年10月）では、以下のような実態が報告されています。
「処方薬、副作用の説明や基礎疾患の問診が不十分なまま、数か月分の処方薬が送られた」「定期購入の仕組みであるにもかかわらず、十分な説明がなかった」
出典：国民生活センター「美容医療のオンライン診療」相談事例
こうした問題は、医療機関のふりをした無許可の業者が関与している場合もあれば、認可されていても対応に不備があるケースも見られます。
3. 医療制度的にはどう位置づけられているのか？
オンライン診療自体は、厚生労働省が定めた「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づいて、合法かつ医療行為として認められたものです。きちんと届け出を行った医療機関で、研修を受けた医師が行っている場合には、対面診療と同等のレベルで診察が行われることが前提となっています。
ただし、この「制度上の正当性」がある一方で、運用面において各事業者の質のばらつきや、広告的な演出が消費者の誤認を招いてしまうことが問題となっています。
4. 不安を解消するためにできること
オンライン診療を利用する際に不安を感じるのは当然のことです。以下の点を確認することで、詐欺のリスクを最小限に抑えることができます。
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医師の氏名・医療機関名が公式に確認できるか
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処方内容、副作用、薬の価格について明確に説明されているか
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利用前に定期契約の有無・解約条件を必ず確認する
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運営会社の連絡先や責任の所在が明示されているか
不安がある場合は、まず医療機関の公式ホームページで資格情報を確認したり、必要に応じてかかりつけの医師に相談したりすることが大切です。
オンライン診療の仕組みと合法性｜厚労省が定める厳しいルールとは
オンライン診療は、対面での受診が難しい場合にも医師の診察を受けられる新しい医療のかたちとして、2020年以降、急速に広まりました。特にコロナ禍で医療機関への通院が制限された時期には、その利便性と柔軟性から多くの患者に支持されました。
しかしながら、オンライン診療という新しい医療手段には、一定のリスクと誤解が存在し、特に「違法ではないのか？」「勝手に薬を処方できるのか？」といった声もあります。本見出しでは、オンライン診療の法的な位置づけと、厚生労働省が定めている厳しい実施ルールについて解説します。
1. オンライン診療は合法？それともグレーゾーン？
結論から言えば、オンライン診療は厚生労働省が定める正式な制度に基づいた医療行為です。
2018年に「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が策定され、2022年1月には改訂も実施。初診からのオンライン診療も恒久的に認められる制度となりました。
これにより、次のようなことが明確に制度化されています。
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医師の判断でオンライン診療が可能（ただし条件あり）
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処方箋の発行もオンラインで対応可能（薬剤師による服薬指導が必要）
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緊急時や重篤な症状の場合は、対面診療へ切り替えが必要
つまり、ルールに従ったオンライン診療は合法かつ公認の医療手段であり、決して「グレー」なサービスではありません。
▶ 厚労省公式PDF：
オンライン診療の適切な実施に関する指針（令和5年改訂）
2. 守られるべき最低限のルールとは？
オンライン診療には、利用者の安全を守るための最低限の遵守事項が定められています。特に初診時には、以下のような制限が設けられています。
初診時の注意点
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基礎疾患の情報が不明な患者には、8日分を超える薬の処方は禁止
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糖尿病薬や睡眠薬、向精神薬などの処方は慎重に行うことが求められる
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医師が直接視認・対話したうえで診察を行う必要がある（ビデオ通話等）
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チャット・メールのみでの診療は不可
たとえば、痩身目的で糖尿病治療薬（GLP-1作動薬など）をオンライン診療で処方するケースは、医学的な必要性がなければ不適切な使用と判断される可能性があります。
これらのルールが守られていない場合は、仮に診察を受けていても「医療トラブル」や「違法に近い診療」となるリスクがあります。
3. 医療機関も届け出が必要｜認可施設のみが対象
オンライン診療は、誰でもすぐに始められるサービスではありません。
診療を行う医療機関には、以下のような基準が義務づけられています。
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都道府県への「情報通信機器を用いた診療」に関する施設基準の届け出
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厚生労働省が認めたオンライン診療の研修を受けた医師の配置
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医療安全管理のための個人情報保護体制・相談窓口の整備
医療機関がオンライン診療を提供するには、これらの条件を満たす必要があるため、認可を受けた医療機関であれば信頼性は高いといえます。
認可施設は、厚労省が運営する「医療情報ネット」で公開されています。
▶ 医療情報ネット（厚生労働省）
4. それでもリスクはゼロではない｜自由診療に注意
制度として整備されていても、全てのオンライン診療が安全・安心とは限りません。
とくに注意が必要なのは「自由診療（自費診療）」に該当するケースです。
例えば以下のような場合は要注意です：
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SNS広告やLINE誘導で申し込みを促す
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医師の名前が明確にされていない
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キャンセル・返金の条件が不透明
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高額な定期購入が前提になっている
こうした自由診療をめぐるトラブルは、制度の盲点を突いた業者によるものであることもあります。制度として合法であっても、実際の運営が不適切であれば、利用者にとっては「詐欺的」と感じられる状況になりかねません。
5. 利用前に厚労省や医師会の情報をチェック
オンライン診療を安心して利用するためには、事前の情報確認がカギとなります。
厚生労働省や医療安全支援センターなどの公的機関では、信頼できる医療情報を発信しています。
また、疑問がある場合は「かかりつけ医」に事前に相談するのも有効です。
実際にあったオンライン診療のトラブル事例｜消費者相談から学ぶ
オンライン診療の利便性は高く、多くの人が日常的に活用するようになりました。しかしその一方で、特に自由診療や痩身目的の診療において、トラブルの報告が急増しています。国民生活センターには毎年数百件の相談が寄せられており、中には詐欺まがいといえる深刻な事例も存在します。
本章では、実際にあったオンライン診療のトラブル事例を紹介しながら、どのような点に注意すべきかを詳しく解説します。
1. ダイエット目的で糖尿病治療薬が処方された（事例1）
ある女性は、SNSで「医師によるダイエット処方」という広告を見て、オンライン診療に申し込みました。診察の結果、2種類の薬が処方され、そのうちの一つが糖尿病治療薬でした。医師からは副作用の説明もなく、病歴の確認も不十分なままでした。
薬が届く前に不安になってキャンセルを申し出たものの、「初回は解約できない」と断られ、結局20,000円以上を支払うことに。
糖尿病歴もなく、痩身目的のみであったため、非常に不適切な処方といえます。
2. 基礎疾患の問診なしに強引に処方された（事例2）
別の女性は、過去に入院した経験があったにも関わらず、その詳細を問診で記入しなかったことをきっかけに、診療内容がずさんなまま進行。オンライン診療で医師は「70％の人に効果がある」などと繰り返し、糖尿病薬を強く推奨。希望した薬ではなく、高額な3か月コース（約8万円）を勧められました。
主治医に確認したところ、「服用を控えるべき」と言われ、解約を申し出るも「キャンセル不可」とされました。
診療の独立性がなく、営業色が強いことが問題の本質です。
3. 副作用が出ても返品不可（事例4）
ある40代女性は、精神疾患による過食に悩み、痩身目的でオンライン診療を利用。半年分の薬を処方され、**副作用（頭痛・吐き気・めまい）**が現れたため服用を中止。メールで解約を申し出たが「医薬品は返品不可。再診を受けて」と返答され、納得がいかないと国民生活センターに相談しました。
このケースでは、精神疾患という重大な基礎疾患が問診でスルーされていたにも関わらず、医師は半年分の薬を一括処方。
「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、初診での長期処方は禁止されています。
▶ 厚労省指針（令和5年改訂）より
オンライン診療の適切な実施に関する指針PDF
4. 医療機関と運営会社の責任が曖昧（事例6）
オンライン診療サイトでダイエット薬を処方された女性が、後に定期購入になっていることに気づき、解約を申し出たものの、運営会社からは「当社はプラットフォーム提供者で、診療は医師が担当。解約できない」と返答されました。医師への連絡先も不明で、行き場のないトラブルに発展。
このような「運営会社と医師の責任の分離」が、トラブル時の連絡不能・責任不在という形で表面化するのです。
5. トラブルの構図と背景にある課題
消費者庁・国民生活センターの報告によれば、オンライン診療に関するトラブルには以下のような共通点があります。
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 説明不足 | 副作用・薬効・既往症への影響など |
| 長期処方 | 初診時に3か月〜6か月分処方されるケース |
| 定期購入 | 本人の意思と無関係に自動契約される |
| 連絡不能 | 運営会社と医師の間で責任が不明確 |
特に自由診療領域（美容・ダイエットなど）では、広告から診療までのプロセスが商業的に設計されているケースがあり、「診療」というより「販売」に近い業態となっていることが問題です。
6. トラブルに遭わないためのポイント
これらの事例から学べることは、以下のような「事前チェック」の重要性です。
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処方薬や副作用について、診療前に必ず質問する
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契約内容（定期購入の有無、解約条件）を必ず確認
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SNSや広告から誘導されるサイトには注意する
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医師の資格・クリニック名・運営者情報をチェック
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不安があれば、かかりつけ医に相談するのがベスト
また、何か不安がある場合は一人で抱え込まず、消費生活センターや医療安全支援センターに相談することが大切です。
▶ 国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp
▶ 医療安全支援センター
http://www.anzen-shien.jp
詐欺まがいのクリニックを避ける！安心して使える医療機関の見極め方
オンライン診療が広がる中で、利用者の安心を脅かす“詐欺まがい”のクリニックも存在します。見た目は普通の医療機関のようでも、実際は医師の説明が不十分だったり、高額な定期購入に誘導されたりと、医療の名を借りた商業的な運営が問題視されているケースも少なくありません。
ここでは、そうした業者に引っかからないための**「5つの見極めポイント」**と、安全に利用するための情報源をご紹介します。
1. 医師の資格・経歴・診療体制が明示されているか？
まず第一に確認したいのは、診察する医師の情報がきちんと公開されているかどうかです。
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医師のフルネームと医師免許番号
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所属する医療機関名と所在地
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オンライン診療の実績や専門領域
これらが公式サイト上に明示されていない、あるいは実在確認ができない場合は、信頼性に疑問が残ります。
厚生労働省では、医師資格の確認ができる制度を整備しています。
このページで診察医の名前を入力すれば、医師免許が実在するかどうかを簡単にチェックできます。
2. 厚生労働省の指針に準拠した診療体制か？
オンライン診療は、ただ医師が画面越しに話すだけで成立するものではありません。
厚労省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、次のようなルールが定められています。
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初診では8日分以上の薬を処方しない
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基礎疾患や持病について問診を行う
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ビデオ通話での診察が基本（チャット診療はNG）
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高リスク薬（糖尿病治療薬、向精神薬など）は慎重に扱う
これらを無視して「3か月分を初診で処方」「問診が2分程度」「副作用の説明なし」などの場合は、明らかな指針違反です。
▶ 厚生労働省｜オンライン診療の適切な実施に関する指針（PDF）
事前にサイト上で診療フローや説明の有無を確認しましょう。
3. 料金体系と契約内容が明確に説明されているか？
オンライン診療で多く報告されているトラブルの1つが、「定期購入による高額請求」です。中には、初月無料と記載されていながら、3回分の支払いが自動で始まるケースもあります。
信頼できる医療機関は以下の点を事前に明示しています。
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初回診療費・薬代・送料の内訳
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継続処方（定期配送）の条件と価格
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解約方法とその手続き手順
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返金やキャンセルの可否と条件
契約時に「解約方法の記載がない」「連絡先がメールのみ」「問い合わせ先に電話が繋がらない」などの兆候があれば、利用を控えるのが無難です。
4. 厚労省に届け出済みの医療機関かを確認
オンライン診療を合法に行うには、医療機関が**「情報通信機器を用いた診療に関する届出」**を厚生労働省に提出している必要があります。
この情報は都道府県が管理する「医療情報ネット」で公開されています。
自分の居住エリアで届出済みのオンライン診療クリニックを検索できます。
ここで掲載されていない医療機関を利用するのは、避けたほうが良いでしょう。
5. SNS広告・インフルエンサー経由の申し込みに注意！
「LINE追加でカウンセリング無料」
「1日1粒で痩せる医療薬」
「今だけ初回0円キャンペーン」
――このような広告がSNS上に頻繁に表示されますが、こうしたルートでの申し込みは慎重になるべきです。
その理由は以下の通りです。
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広告元の運営者が医療機関ではない（仲介業者の可能性）
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医師の情報が表示されず、診療体制が不透明
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LINE誘導から無理な営業・勧誘に繋がる場合もある
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定期購入や高額オプションへの誘導が主目的の場合もある
医療サービスを利用する際は、「SNSではなく、公式ホームページから申し込む」ことを徹底するだけで、リスクを大きく下げることができます。
安心して使える医療機関の探し方まとめ
| チェック項目 | 信頼できる医療機関の特徴 |
|---|---|
| 医師の情報公開 | 氏名・資格・診療科・所属機関が明示されている |
| 厚労省届出状況 | 医療情報ネットに掲載がある |
| 料金・契約説明 | 初回価格・解約条件・定期有無が明示されている |
| 診療内容 | 厚労省指針に準拠した診療フローを採用 |
| 申込経路 | SNS・LINE広告ではなく公式サイトから申込み |
万が一、不安やトラブルを感じたら…
どれだけ注意しても、完璧にリスクを排除するのは難しいものです。もしも怪しいと感じた場合や、契約トラブル、副作用などが発生した場合は、すぐに以下の窓口に相談しましょう。
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▶ 国民生活センター：「188（いやや）」
https://www.kokusen.go.jp -
▶ 医療安全支援センター一覧
http://www.anzen-shien.jp
オンライン診療で詐欺に遭わないためにできること｜トラブル時の相談窓口も紹介
オンライン診療は、医療アクセスを向上させる優れた仕組みであり、正しく活用すれば非常に便利な医療手段です。しかし一方で、悪質な業者による不適切な診療、キャンセル不能な定期契約、高額な自由診療など、消費者トラブルも後を絶ちません。
ここでは、オンライン診療を安全に使い、詐欺まがいの被害に遭わないための行動指針と、万が一のときに相談できる公的機関を紹介します。
1. 利用前に「処方内容」「費用」「解約条件」を必ず確認する
オンライン診療を申し込む前に、以下の3点を必ずチェックしましょう。
■ 処方される薬の種類と効能
医師が何の薬を処方するか、事前にサイト上や診察時に説明を受けられるかが重要です。糖尿病薬やGLP-1作動薬など、痩身目的の不適切使用が懸念される薬は慎重に扱うべきです。
■ 総額費用の明確さ
診察料、薬代、送料、初月無料の裏側にある定期コース契約など、すべての費用が明記されているかを確認しましょう。
■ 解約・キャンセルの可否と条件
「初回キャンセル不可」「3回分支払い義務あり」などの条件が後から明らかになることも。申込前に解約規定が掲載されているかを確認しましょう。
これらが曖昧だったり、問い合わせても答えてもらえない場合は、申込を見送るのが賢明です。
2. SNS広告やLINE誘導で申し込まない
消費者トラブルで目立つのは、SNS広告やLINE経由で誘導された申し込みです。これらには以下のようなリスクが潜んでいます。
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仲介業者が間に入り、医療機関ではない者が運営
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医師の情報が不明で、責任の所在が曖昧
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「初回無料」と謳いながら自動で定期購入契約に
医療サービスの申し込みは、必ず医療機関の公式サイトから行いましょう。広告やインフルエンサー経由ではなく、自ら検索して「法人名」「診療実績」「厚労省への届出」が明記されている医療機関を選ぶことが重要です。
3. 少しでも不安を感じたら、かかりつけ医や家族に相談する
薬の副作用や診療内容に不安があるときは、すぐにかかりつけ医や家族に相談することをおすすめします。
特に持病がある人、精神疾患で通院中の人、複数の薬を飲んでいる人などは、オンライン上で完結せず、必ず実医療機関と連携することが必要です。
また、医師が「この薬を使えば絶対に○○できる」といった表現をした場合、それは医学的に不適切な誇大表現です。少しでも違和感を持ったら、診療を保留する勇気も必要です。
4. トラブルに遭ったときの相談窓口を活用しよう
もしも以下のような状況に遭遇したら、速やかに公的機関へ相談を。
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キャンセルや返金を断られた
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契約内容が説明と異なっていた
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薬の副作用が出た
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誰に問い合わせればいいかわからない
【主な相談窓口】
📌 国民生活センター（消費者ホットライン）
全国共通番号「188（いやや！）」に電話すれば、最寄りの消費生活センターに繋がります。
▶ https://www.kokusen.go.jp
📌 医療安全支援センター
医療の苦情・相談窓口。薬の副作用や診療体制の不安など、医療機関や医師に関する相談が可能。
▶ http://www.anzen-shien.jp
📌 厚生労働省 オンライン診療ページ
オンライン診療の制度概要や指針、安全利用の注意点がまとめられています。
▶ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411.html
5. オンライン診療を「医療」として正しく活用するために
オンライン診療は、あくまで「医療行為」であり、通販やカウンセリングとは異なります。
本来の目的は、交通手段や通院が難しい患者へのアクセス改善や、慢性疾患の継続的ケアなどです。
医療機関が患者の安全を第一に考え、厚労省の指針に従って運用している場合、オンライン診療は非常に有効です。反対に、営利目的で薬を販売したり、契約内容を曖昧にしたりする運営者が関与している場合、それは医療ではなく「ビジネス」であり、リスクが伴います。
まとめ｜リスクを避けて、信頼できるオンライン診療を選ぼう
オンライン診療の普及に伴い、その利便性とリスクは表裏一体です。正しい情報と判断力を持てば、安心して利用できる仕組みが整っています。
最後に、次の5つを常に心に留めておきましょう。
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医師と医療機関の実在性を確認する
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厚労省の届出済みかをチェックする
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SNS・LINE広告経由では申し込まない
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契約内容と費用を事前に明確に確認する
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少しでも不安があれば、相談窓口を利用する
